サッカードイツ代表メンバー
ワールドカップに出場する代表チームは、それぞれの選手が世界各国のリーグでプレイしていることが一般的です。日本代表をはじめとして国内リーグが世界トップレベルにない場合は自国リーグでプレイしていることも多いですが、世界トップレベルの国内リーグを擁している国の代表チームでさえ、自国リーグでプレイしている選手の割合は高くありません。
そんななか、ドイツのワールドカップメンバーは23人中16人が自国リーグでプレイしているのです。さらに、若手中心のメンバーで参加したコンフェデレーションズカップにおいてもその割合は大きく変わりません。
これには大きな理由があり、サッカーをプレイする環境としてブンデスリーガが優れていることが挙げられます。サッカー選手は敬意を受ける存在であり、町中を歩いているだけで尊敬のまなざしで見られます。しかし気さくな一面もあり、ファンから声を掛けられることもあるなど自然体でいることができるのです。他国のようにマスメディアに追い回されることがないため、試合以外の時間をリラックスして過ごすことができます。
また、代表選手が所属する強豪クラブは欧州の大会でも好成績を残せるチーム力があるため、積極的に海外のリーグに移籍する理由が見当たらないのです。
サッカー大国のドイツ フォーメーション
世界中で人気のあるスポーツといえば、サッカーがあげられます。そんなサッカーには世界各国でプロのリーグがあり、シーズンを通し世界各国で熱い戦いが繰り広げられています。サッカーの試合に勝つためには、チームの連携力や個々の力、チーム層の厚さなど様々ですが、一番の必要なものは戦略という方が多いです。相手のチームに合わせ、オフェンスを重視していくのか、ディフェンスを重視していくのかを決めます。
主にそのチームの監督やコーチ陣によって決められる戦術は、奥が深いものになります。その戦術の中でも、一番重要なのが、フォーメーションです。これは、簡単にいうとサッカーのポジションである、ディフェンダーとミッドフィールダーとオフェンスの3つのポジションにかける人員を如何に振り分けるかということです。
サッカー大国ドイツにあるブンデスリーガも色々なフォーメーションを駆使し、試合の戦術を組み立てます。中でも、名門のバイエルンミュンヘンでは、近年4-2-1-3という攻撃的なフォーメーションを取り入れてから、勝ち星を多くあげており、強いチームになりました。この戦術の面白いところは、同じシステムを取り入れても、選手の組み合わせによっては機能しない場合がほとんどなので、チーム状態をみて練る必要があります。
ドイツのサッカーチームのゴール
ドイツのサッカーでは守備を重視するのが特徴です。これは徹底されているのがリーグ戦でもよく見られます。他のリーグでは攻撃を重視するところもありますが、ドイツは歴史的に守備を固めてカウンターという戦法を使います。これで世界を制してきたという実績もあるので、この戦法にこだわっているのでしょう。
そのため、ドイツはあまり有名な人気選手が出てこないということがあります。他のリーグでは華麗にゴールを決める選手が人気になりますが、守備を重視しているので、攻撃の選手からはあまり世界的に有名になるような選手が出にくいということがあるようです。ゴールキーパーが人気となるようなこともあり、ゴールキーパーで世界的に人気となるような選手が出てくるのもこの国ならではといってもいいかもしれません。
サッカーでは守備を固めるとなかなか得点できないという傾向がありますから、この国はこのスポーツの特徴をしっかりと知っているということがいえそうです。そして、戦略的に守るということが出来る連携がとれるというのも特徴でしょう。他の国では個人技が圧倒的に支持されるので、なかなか連携して守ることが出来ないのですが、この国ではそれが出来てしまうのです。
ビジネス化が加速するヨーロッパサッカー
日々世界中のサッカーファンを魅了しているサッカー選手。話題になるのは美しいプレーだけではなく、彼らが生み出すお金でもあります。毎年夏と冬の移籍シーズンになると多くの移籍に関するニュースが飛び交いますが、そこで語られる移籍金や年俸の額は凄まじいものがあります。今やサッカーは単に愛されるスポーツではなく、スポンサー企業の存在や放映権料の高騰など世界規模のビジネスとなっており、主にヨーロッパサッカーにおいてその傾向が顕著に現れています。
サッカークラブに求められること、それは当然勝つことですが、勝つために必要なのは第一に質の良い選手と監督です。それらを得るためにクラブが欲する物はお金です。各国のリーグに所属するクラブチームは、その所属リーグから放映権料が分配されます。また、ユニフォームに記載されるスポンサー料も大きな収入源の一つです。2017〜18シーズンにおけるイングランドプレミアリーグの分配金額一位は1億4977万ポンド(約216億円)、最も高額なスポンサー金額はスペインのクラブが契約している年間8000万ドル(約87億円)、日本のJリーグにおいては広告料収入の最高総額が約26億円(2016年度)と、いずれも高額となっています。これらの金額は年々増加しており、さまざまな影響が懸念されています。
獲得した選手や監督が輝きを放ち、世界中で試合が観戦できるのはサッカーファンは喜ばしいことですが、ビジネス化され過ぎてしまうと多額の負債や倒産など、暗いニュースも耳に飛び込んできてしまうかもしれません。バブルが膨らんでいくヨーロッパサッカーの進む道がどうなっていくのか、今後も目が離せません。