ドイツのサッカーは序列を重視
2020年6月16日に敵地でブレーメンを破り、バイエルン・ミュンヘンが8連覇を決めました。
試合は前半43分にFWレヴァンドフスキが自己最多得点記録の31点目を決めて先制します。後半34分にMFデイヴィスが退場し、最後の10分間は守りの展開になります。後半アディショナルタイムには、ブレーメンの大迫に決定的ヘディングシュートを打たれます。しかし、GKノイアーがビッグセーブで止めて、バイエルン・ミュンヘンの優勝が決まりました。リーグ中盤から終盤にかけて11連勝という破竹の勢いで、2試合を残しての優勝到達です。
今シーズン前半戦は第10節時点で4位と苦戦を強いられ、ニコ・コバチ監督を11月に解任する事態となりました。この時アシスタントコーチのハンス・フリックを暫定監督に起用したのが功を奏します。フリック監督は失点の多かった守備の立て直しに取り組み、ダヴィド・アラバをCBに固定する戦術を採用します。選手起用の面では、コバチ監督時代に出場機会の減っていたミュラーやボアテングを抜擢します。
チームは徐々に調子を上げ、リーグ終盤の11連勝そして優勝へとつながるのです。
2019-20シーズンのバイエルン・ミュンヘンは、特に攻撃面の数値で他チームを圧倒する数字を残しています。得点は優勝を決めた2020年6月16日の試合終了時点で93点、シュート本数は588本です。レヴァンドフスキが得点王に、ミュラーがアシスト王に近づいています。
守備の面でも31失点とリーグ最少で、フリック監督就任後は2020年6月16日時点で22試合15失点となっています。前半戦では複数失点を喫することが多かっただけに、リーグ最少の失点数となったのは評価できる点です。2019-20シーズンのバイエルン・ミュンヘンはデータ面から、攻守とも素晴らしいチームといえます。